ぬいぐるみおとまり会
子どもが寝た隙に更新。
「ぬいぐるみおとまり会」というイベントがある。主に、図書館で行われているイベントで、子どもからお気に入りのぬいぐるみを預けてもらって、夜な夜な、ぬいぐるみが図書館を探検している様子を写真で撮って、子どもに見せてあげるというものだ。初めは、アメリカの図書館から始まり、近年、日本各地の図書館で開催されている。
何ともかわいいイベントであるが、狙いは子どもに図書館や本に親しみを感じてもらうことだという。なので、図書館によっては、ただ預けるだけでなく、同時に、ぬいぐるみ同席で「おはなし会」をしたり、または、ぬいぐるみが子どもに本を選んであげるという演出をするなど、いろいろと工夫もされている。
鳥取県内でも実施されている米子市立図書館では過去何度か実施済みで、次回の開催も予定されている。また、境港市ではなんと、海とくらしの史料館で開催される。
図書館でなく、博物館である"うみくら"でどんな「ぬいぐるみおとまり会」がされるのか。「たいせつなぬいぐるみと『おさかなのはなし』をきいて」というのが何ともらしくて、面白い。隣の部屋で、ぬいぐるみと寝ているうちの子が4歳になるまで継続してほしいところだ。
廃校の利活用
テレビで「学校に帰ろう」という番組がやっていた。一見すると、「学校に行こう」のイメージに引っ張られて、学生主体の番組なのかなとも思うのだが、とっくに卒業した「大人」の話であった。
端的に言うと、廃校利活用の話である。廃校を地域活性の場として活用していこう、みんなで学校に集まろう(帰ろう)、というわけだ。制作は政府広報。政府広報オンラインではそのまま番組を閲覧することもできる。
学校の廃校・統廃合は人口減少により、どこでも起きている事象だ。かつては、維持費等を鑑み、解体されることも多かったが、近年では、多少古くなっていても、学校という特別な場所はリノベして別の形にして使えば、有効活用できるという見方が強い。
教室という複数に分かれた部屋があり、体育館があり、プールがあり、グランドがあり、駐車場もある。学校には、無限の用途が考えられ、複合施設として、多くの組織により利用できるというところもメリットだ。
番組内では、鳥取県八頭町の隼lab.が紹介されている。ここは多業種が交流するシェアオフィスや地域の食材を使用したカフェ、コミュニティスペースなどが設けられており、町民でも県外者でも、誰でも利用できるため、新たな賑わいを創出している。
そして、隼lab.もそうなのだが、番組で紹介されていた成功事例に共通するものが、地域の組織によって、運営されていることだ。
人口減少による廃校というマイナスな状況に危機感を抱いた地域の人たちは、「公けにだけ任せておれん」と立ち上がったわけだ。そして、公けも民間の感覚にかけて、協力する。金は出すが、口は出さないの度合いは各市町村により異なるだろうが、公けだけで運営することに限界があるのは、既存の公けの施設運営を見るに明らかであろう。
人口減少が進む限り、廃校・統廃合は今後も起き続ける。少なくとも、廃校する学校の児童・生徒をどうするのかはしっかり考えられ、進められるのだろうが、廃校となる学校の利活用というのは後回しになりがちである。解体するのか、活用するのか、活用するなら、どう活用するのか、そして、誰がするのか。そういった運営組織が地域にないかもしれない。だが、廃校をきっかけに住民の意識が一つになり、組織が立ち上がることもある。廃校はマイナスな状況ではあるが、チャンスでもあるのだ。
地元が舞台の本を探そう
自分の地元が舞台となっている本を読んでいると、何とも恥ずかしいような、でもどこか誇らしい…そんな気分になる。
私が密かに応援している皆藤黒助氏は私と同郷であり、代表作であろう「ようするに、怪異ではない。」は鳥取県境港市が舞台である。
しかも同い年であるので、友人の友人はアルカイダくらいの関係ではあるかもしれない。
境港といえば、水木しげるの出身地である。街には水木しげるロードが作られ、妖怪のブロンズ像が並ぶ。
そんな境港で、妖怪騒ぎが起こるが、果たして本当に妖怪の仕業なのか…というミステリーであり、表紙を見てわかるように青春小説でもある。
この作品を読んでから、地元が舞台の作品を探すようになった。適当に検索しても出ることは出るのだが、案外便利なのが、地域の図書館である。
鳥取県であれば、鳥取県立図書館のホームページに「鳥取県が登場する文学作品」というページがあり、そこから鳥取を舞台とした作品を参照できる。残念ながら、「ようするに、怪異ではない。」が掲載されていないので、追加してほしいところである。
図書館では、多くの情報を得ることができる。地元を舞台とした本や郷土の資料はもちろん、ラックには色んな講座の情報や地域の団体の活動の情報が集まっている。図書館自ら、自主企画を開催しているところも多いし、ところによっては、図書館が地域のまちづくりの中心となっているところもある。せっかくタダで使えるのだから、めいっぱい活用するのが良いかと思う。
38度その②
前回に続き、38度がタイトルだが、今回は気温でなく、体温である。
正午、1歳2か月になる娘が熱を出したとの電話が保育園からかかってきた。このところやっと保育園にも慣れてきたようで調子が良かったのだが、安心していたらこれである。こういうときは、妻もなかなか抜けにくい仕事であるので、保育園から職場の近い自分の出番である。
保育園には5月から預け始めて、初めの2か月は週1で風邪をひいていた。その内、2度ほど風邪を移され、家族3人が熱を出していたこともあった。あのときは、地獄であったし、子育てとは何と大変なことなのかと実感した。
正直、思い通りにならないことばかりである。仕事も頑張りたいし、勉強も頑張りたい。妻には笑顔でいてほしいので、なるだけ子供の面倒も見たい。しかし、子供は簡単に熱を出し、ご飯を散らかし、ベッドに下ろすと起き、意味不明に泣く。
やはり、頑張った分だけ、リターンを求めてしまう。赤ちゃんだからしょうがないと、割り切っているつもりだが、いざ何かがあると、イライラしてしまい、自分の底の浅さを感じ、反省、また反省…。
それでも、日々、成長があり、驚きがあり、楽しいこともある。ハイハイした、立った、歩いた、自分で食べた、ぬいぐるみをなでなで、お父さんをなでなで、「まんま!」と喋った…。これらはリターンと言えるだろう。
最近は、保育園でうちの子より上のお子さんが「〇〇ちゃん、おはよう」と話してくれる(先生のマネをしているらしい)。背格好はうちの子と同じくらいなのにいっちょ前に話すのがとてもかわいい。早く、うちの子も挨拶ができるようになってほしい。
そういう話を子どもが寝た後で、妻と話す。その時間も楽しく、とても大切な時間だ。そして、妻が寝た後は、洗濯物をたたみ、明日の米を研ぎ、タイマーをセットし、子どもの保育園セットを用意しておく。空いた時間で書くブログは続くだろうか。明日は熱が下がっていますように。