地元が舞台の本を探そう

 自分の地元が舞台となっている本を読んでいると、何とも恥ずかしいような、でもどこか誇らしい…そんな気分になる。

 私が密かに応援している皆藤黒助氏は私と同郷であり、代表作であろう「ようするに、怪異ではない。」は鳥取県境港市が舞台である。

 しかも同い年であるので、友人の友人はアルカイダくらいの関係ではあるかもしれない。

 

ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)

ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)

 

 

 境港といえば、水木しげるの出身地である。街には水木しげるロードが作られ、妖怪のブロンズ像が並ぶ。

 そんな境港で、妖怪騒ぎが起こるが、果たして本当に妖怪の仕業なのか…というミステリーであり、表紙を見てわかるように青春小説でもある。

 

 この作品を読んでから、地元が舞台の作品を探すようになった。適当に検索しても出ることは出るのだが、案外便利なのが、地域の図書館である。

 鳥取県であれば、鳥取県立図書館のホームページに「鳥取県が登場する文学作品」というページがあり、そこから鳥取を舞台とした作品を参照できる。残念ながら、「ようするに、怪異ではない。」が掲載されていないので、追加してほしいところである。

 

 図書館では、多くの情報を得ることができる。地元を舞台とした本や郷土の資料はもちろん、ラックには色んな講座の情報や地域の団体の活動の情報が集まっている。図書館自ら、自主企画を開催しているところも多いし、ところによっては、図書館が地域のまちづくりの中心となっているところもある。せっかくタダで使えるのだから、めいっぱい活用するのが良いかと思う。